30代後半になり、子供たちに手があまりかからなくなったので働くことにしました。調理やお皿洗いなどをするキッチンスタッフの仕事です。
久しぶりの社会復帰で不安はありましたが、子供達の教育費をためようとはりきっていたんです。夫は激務で朝は早くから出勤し、夜はかなり遅い時間に帰ってきます。
私はパートだから、家事や育児は1人でしっかりしようと仕事をする前は思っていました。しかし、実際に働き始めると毎日とても忙しく大変です。
忙しさには慣れてきましたが、あることに悩まされるようになりました。それは手湿疹です。
同じ職場で知り合った50代の女性から「それ、手湿疹だよ。ちゃんと対策しないとだめだよ」と言われて自覚しました。
手がすごく荒れていているなとは思っていたんです。
だんだん手の平や手の甲など広い範囲に紅斑や水疱が目立ち始め、気づくと痒くて手をかいてしまうようになりました。
今まで手湿疹に悩まされたことがなかったので、すごく驚きました。家でも水仕事をして、職場でも水仕事をしているせいだと思いショックを受けました。
手の見た目が悪く痒いせいで常にイライラするようになり、子供や夫からも「手がすごいね」とびっくりされるほど荒れてしまい、辛かったです。
せっかく充実して働いていた職場も嫌になってしまいました。
ですが、手湿疹のせいで始めたばかりの仕事を辞めるなんてできないので、職場の先輩にあれこれ手湿疹対策を聞いて、試してみることにしたんです。
同じ職場の人達は、手湿疹に悩まされたことがある人が多くてホっとしました。
まず家での水仕事は面倒でも必ずゴム手袋を使用するようにしました。
以前ゴム手袋を使っていた時に刺激で痒くなってしまったことがあったので、木綿手袋をしてからゴム手袋を使用するようにしたんです。
皮膚がしっかりと保護されるので、さらに手荒れがひどくなることはなくて安心です。
いつもは買わないようなちょっとお値段の高いハンドクリームを二ヶ月ぐらい使ってみたのですが、手湿疹の症状がほとんど改善されなかったので、思い切って皮膚科へ行くことにしました。
その時にステロイド外用薬が処方されたんですよね。
お医者さんからけっこう状態がひどいと言われて、やっぱりそうなんだと落ち込みましたが、同時に処方された抗ヒスタミン薬を内服し、ステロイド外用薬を使用していると少しずつ症状が改善されてきたので、安心しました。
水仕事はすごく怖いとかなり追い詰められていましたが、症状やストレスに耐えられなくなる前にもっと早くに皮膚科へ行っていればこんなに手湿疹の状態が悪化しなかったなと反省しました。
北海道 まゆママ 女性 41歳
